多くの作品が映画やドラマなどメディア化され、次々と大ヒットを飛ばしている人気作家である有川浩さん。
このページではそんな有川浩さんの中でも特におすすめの作品を紹介していきます。
阪急電車
電車内で起こるいくつもの人間ドラマを描いた作品です。ほっこりするような心温まるエピソードから、切なくなるような話まで様々。
人の数だけ人生があるんだな、という当たり前のことを実感させられます。タイトル通り、多くの人の多くの物語が電車のように繋がっているような素敵な気分に浸れる作品。
文章もとても読みやすくて普段小説をあまり読まないという人でもスッと入り込むことが出来ると思います。
旅猫リポート
一匹の猫と飼い主の青年の物語。猫が好きな方なら楽しめること間違いなし。
猫と主人公との強く結ばれた絆を丁寧に描写しています。
切なくて悲しくて、でも温かく優しい気持ちになれる一冊です。序盤からなんとなく予想できた結末でも涙は止められませんでした。
三匹のおっさん
個性的で愛おしいおっさん達が自警団を結成して街の平和を守るというお話。ノリの良さと魅力的なキャラクターに惹かれて、グイグイ読んでしまいます。
勧善懲悪ものの爽快さにスカッとします。
続編も素晴らしい仕上がり。
レインツリーの国
耳に障害を抱える女の子に恋をするという恋愛小説。自分のことを分かってもらいたいから、歩み寄りたいからこそ真剣に本気で相手とぶつかり合う。
ただの恋愛小説では味わえない深みや重厚さを感じることが出来ます。
塩の街
有川浩のデビュー作。ライトノベル的な雰囲気でサクッと気軽に読むことが出来ます。登場人物が魅力的で読んでいると自然と引き込まれます。
デビュー作からこれだけの人間ドラマを描けているのは流石。人が塩になってしまうというSFな世界観の中でロマンチックな恋愛を創り出しています。
シアター!
借金を背負ってしまった小劇団の再生劇。トントンと進んでいくストーリー展開。テンポの良さが心地よく、一度読み始めると止められなくなります。
劇団、演劇の世界の裏側を垣間見ることが出来ます。
キケン
「機械制御研究部」略して「キケン」という大学のサークルの日常を描いた作品。全体的に軽いタッチでノリがいいです。
魅力的な登場人物たちのドタバタ劇を見ているだけでついニヤけてしまいます。こんな青春もいいかもしれない。
図書館戦争シリーズ
有川浩の代名詞的な人気シリーズ。突飛な設定の独特な世界観をここまで膨らませることが出来るのは流石。
荒唐無稽な展開だなと、どこかで思いながらも、それでもページをめくる手を休ませない引き込まれる文章の力が凄まじい。
フリーター、家を買う。
ドラマもヒットした人気作。
家族の絆をテーマに心がとても温かくなる気持ちの良い1冊です。会社を辞めてしまってダメな主人公が少しずつ成長する様子に感動しました。
仕事のことで悩んでいる人、人生に少し疲れてしまっている人などに是非手にとってもらいたい作品です。
植物図鑑
少女漫画的な展開の甘い甘い恋愛小説。女性なら誰しもが憧れるようなキュンキュンラブストーリーです。
ベタな恋愛ストーリーをしっかりと深みのある見せ方に持っていくのが有川浩の凄いところだと思います。
読後にはすぐにでも山菜採りに行きたくなりました。テンポがよくスラスラッと一気に読むことが出来るのも魅力的な1冊です。
クジラの彼
自衛隊員の恋模様を描いた短編集。
登場人物がかっこよくて胸がときめいてしまいます。ちょっと恥ずかしいくらい。
めちゃくちゃ甘いラブストーリーなので、恋愛ものが苦手という人はちょっとキツイかも。甘くて、幸福感をいっぱいに感じることが出来ます。