伊坂幸太郎のおすすめ小説15選とおすすめできない作品を教える

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小説

多数の作品が映画化され、今や押しも押されもせぬ人気作家の伊坂孝太郎。

洒脱でユーモアセンス抜群の会話劇に魅力的な登場人物、鮮やかな伏線回収で老若男女から人気を博しています。

伊坂幸太郎のおすすめ作品を紹介!

ここからは、そんな伊坂幸太郎作品の中でも特におすすめのものを紹介していきます!

伊坂幸太郎の作品を読みたいなー、と考えている方は是非参考にしてみてください。

1.重力ピエロ

「春が二階から落ちてきた」という特徴的な書き出しでまず心を掴まれます。

頻発する連続放火事件とグラフィティアートの謎を追うミステリー。

親子の絆が根底のテーマとされていて、とても考えさせられました。

ミステリーとしても面白く、しっかりと伏線を回収していくのは見事です。

少し重めの題材を扱っているのですが、そういった部分もテンポの良さでサラッと読ませるのも伊坂幸太郎の凄さかなと思います。

2.砂漠

大学生達のお話。爽やかで懐かしさも感じるような青春小説になっています。

名言のオンパレードです。

西嶋というキャラクターが登場するのですが、彼のめちゃくちゃな真っ直ぐさに心を打たれます。

西嶋のように自分に正直に生きていけるようになりたいなと憧れますね。

とてもテンポが良く、読みやすいので本を読むのに慣れていない方でも、すんなりと読み進められると思います。

3.アイネクライネナハトムジーク

とても心がほっこりする素敵な短編集です。

全編に渡って「小さな奇跡」というのがテーマとなっています。

大きな奇跡ではないけれど、日常の中に存在する小さな幸せを感じさせてくれます。

読後はしばらく幸福感に浸ることでしょう。

派手などんでん返しなどはないのですが、もう少し読んでいたいと思わせてくれる一冊でした。

普段の日々の中に潜んでいる楽しみを掬い取れるような生き方をしたいものです。

4.ゴールデンスランバー

映画もヒットした人気作。

いつの間にか見に覚えのない首相暗殺の容疑者に仕立て上げられた主人公。

逃亡しながらもその背景にあるものは何なのかを探るミステリー。

めちゃくちゃ面白かったです!次々と巻き起こる展開に引き込まれながら一気に読み終わったという感覚。

伏線の散りばめ方なども流石です。

ラストシーンも素敵なので、ぜひ最後まで読んでもらいたいです。

5.チルドレン

家裁調査官の陣内という人物を中心にした連作短編集。

この陣内の周りの人からの視点で物語が進みます。

陣内のキャラクターの強さが前面に出た一冊となっています。支離滅裂で自分勝手な言動を取っているようにも見えるのですが、読み進めていくうちに彼の魅力にどっぷりと浸かっていきます。

個人的に一番好きな伊坂作品。陣内は私のヒーローといっても過言ではありません。

忘れた頃にふと読みたくなる一冊です。

6.陽気なギャングが地球を回す

伊坂幸太郎の人気シリーズとなっている陽気なギャングシリーズの一作目です。

4人の銀行強盗が主人公。それぞれの個性が際立っており、ドタバタ劇とともにとても楽しく読むことが出来ます。

最後にはお得意の伏線回収が思わぬところで飛び出してきます。ついやられたとニヤニヤしてしまう一冊です。

本来は悪であるはずの銀行強盗達の愛らしさに肩入れして読んでしまいます。

7.ガソリン生活

もし車同士が喋っていたら?という世界の物語です。

全て一台の車の視点から語られます。

緑のデミオ。通称、緑デミが非常に可愛らしくて、自分の車のことも大切にしたくなります。

登場する自動車同士の会話が個性的でとても面白いです。

突飛な設定ですがミステリーとしてもしっかりと構成されていて、最後まで目を離せない展開が続きます。

ユニークで素敵な愛すべき作品です。

8.終末のフール

連作短編集です。近いうちに地球が滅亡する世界で人々はどのように残りの人生を過ごすのかを描いています。

作中に登場する「あなたの今の生き方はあとどれくらい生きるつもりの生き方なんですか」という言葉に、ハッとさせられました。

いつでも自分にできることを一生懸命にやっている人だからこそ言えるセリフだなと。

いつか自分もこんな風に生きていけたらいいなと思わされました。

9.死神の精度

人の生死を判定する死神が登場します。

ファンタジー要素もありながら、人間ドラマをしっかりと描いています。

短編集となっているので、非常に読みやすいです。

伊坂幸太郎特有のユーモラスな会話のやりとりで人の死という重いテーマを感じさせずに読ませています。

死神から見た人間の滑稽な姿という視点が非常に興味深くて面白い作品です。

10.オー!ファーザー

同居している4人の父親がいる男の子がある事件に巻き込まれる物語。

個性的で少し変わっているお父さん達が息子のために奮闘します。人物がそれぞれ魅力的。伊坂ワールド全開といった作品です。

しっかりと張った伏線を最後にきちんと回収するのを忘れないのが憎いです。

ちょっぴり変な親子の関係だけれども、ラストは心温まります。親子愛というものを感じさせる良作品だと思います。

テンポよく物語が展開し、軽妙な会話の応酬が非常に楽しいです。

伊坂作品の魅力はやはりユーモラスな台詞回しとテンポの良さですね。

11.マリアビートル

殺し屋シリーズの第二弾。一応グラスホッパーの続編という位置づけですが、未読でも十分楽しむことが出来ます。新幹線の中で巻き起こる殺し屋群像劇。伊坂のエンタメ性が炸裂しています。先の読めない展開に加えて個性丸出しの殺し屋達のキャラクターにグイグイ引き込まれます。

12.残り全部バケーション

一口に説明するのがとても難しい作品。どうやったらこんな話が考え付くのだろうと素直に感心してしまいます。タイトルがめちゃくちゃ好き。ラストの含みを持たせるような終わり方が粋で好きです。

13.アヒルと鴨のコインロッカー

全体の構成が素晴らしい。あの結末に向けて練り上げられた伏線とストーリー。ぜひネタバレ一切なしで読んでいただきたい傑作です。読後は無性にボブディランが聴きたくなる。

14.ラッシュライフ

伊坂のセンスを感じられる秀逸な構成に驚かされます。読み終わった後にまたすぐに最初から読み始めたくなる衝動にかられます。こんなプロットを書ける頭の構造を見てみたい。

15.バイバイブラックバード

なんかよくわからなかったけど面白かった。私のアホな頭じゃこんなアホみたいな感想しか出てこないのですが、これが本音です。よくわからない世界観と設定の中でよくわからない人たちによってストーリーが進行していく。よくわからないけど不思議と面白い作品でした。

伊坂幸太郎のおすすめできない作品たち

さて、ここまでこの記事を読んでくれた方なら分かると思いますが、私は伊坂幸太郎の大ファンです。

高校1年生のときにデビュー作の「オーデュボンの祈り」を読んでからというもの、軽妙な会話劇に華麗な伏線回収に心を打ち抜かれてしまい、伊坂作品を貪り読んできました。

それでもたまにどうしても受け付けない作品というものが出てきます。率直に表現すると面白くない作品です。人には好みがあります。面白いか面白くないかなんて主観でしかありえません。私の幼稚で愚かな脳みそで作品の面白さが理解できていないだけかもしれません。

 

ここからは私が面白いと思えなかった伊坂作品を紹介していきます。

あるキング

とにかく世界観がシュールすぎて全くついていけなかったです。前半から全然引き込まれなかったのですが、伊坂のことだから途中から面白くなるだろうと無理に読み進めていたら、盛り上がることの無いまま読了。

これは一体なんだったんだと呆気にとられた記憶があります。読み終わってすぐさま「自分が面白く感じていないだけで他の人にとっては面白いのかな」とネットで評判を調べました。それくらい退屈に終わってしまった作品です。

どうやらシェイクスピアのマクベスがモチーフになっているらしいのですが、マクベスが分かれば面白いのかな。

SOSの猿

様々な要素やエピソードが絡まりあいながら、最後は綺麗に纏まるという伊坂作品の良さが出ていなかったです。全てが腑に落ちないまま、纏まりきらずに終わってしまったという印象。

登場人物も魅力的には思えず、ワクワクできなかったです。私が勝手にハードルを上げすぎてしまっていたのか、伊坂作品に期待しているものを全く見出すことが出来ず。なんかよくわからなかったなあ、という感想に落ち着いてしまいます。

PK

全体の構成が凝っていて凄いなとは思うのだけれど、それだけで面白いとは思えませんでした。伏線の回収の仕方などが少しわかりにくかったかな。

さらっと読んでいると理解できない部分も出てくるかと思います。もう一度しっかりと物語を頭に入れながら読むと面白く感じるのかもしれません。

複雑なプロットで「どうしたらこんな作品が思いつくんだろうか」と感心しました。ただやはり物語自体の面白さや魅力にはつながっていないなと。

ジャイロスコープ

短編集。どの話もよくできていて、それなりに楽しめた気はするのですが一冊読み終えたときの満足感でいうと他の伊坂作品には劣ってしまいます。どの話もインパクトに欠けてしまっている印象です。派手なものが面白いわけではないけれど、薄味すぎても引き込まれないので。

ネットで見てみると評判は悪くないようなので私に合わなかっただけかもしれません。これだけバリエーション豊かな作品が書ける引き出しの多さは流石だと思います。

キャプテンサンダーボルト

伊坂幸太郎と阿部和重の共著として発表された作品。テンポがよくスラスラと読み進められたですが、面白いかといわれるとかなり微妙。

凄い作家が力を合わせても凄い作品になるとは限らないのだなということは分かりました。ストーリー自体は魅力的だと感じたので、伊坂幸太郎だけで書いたほうが面白くなったのではないかと思ってしまいます。共作したことによってお互いの良さが消えてしまったように思います。