このページでは思わず恋をしたくなるような恋愛小説を紹介していきます。
カフーを待ちわびて(原田マハ)
切なくてもどかしい気持ちになる、でも読後感は温かい、そんな作品です。「カフー」は沖縄で「果報」「良い報せ」という意味。人に優しくなれるような、穏やかで綺麗な情景が目の前に浮かんでくるような一冊です。
夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)
クセのある文体に奇想天外なストーリー展開に翻弄されます。独特の世界観は一度ハマると抜け出すことが出来ません。圧倒的な森見ワールドを味わうことが出来る奇妙奇天烈な一冊。たぶんジャンル的には恋愛でいいはず…
FINE DAYS(本多孝好)
純粋な恋愛小説ではなく、少し不思議な物語が詰まった短編集です。オカルトやファンタジーの要素が散りばめられている独特な世界観に惹きつけられます。ふわふわとしているようで夢の中にいるような気分に浸れます。
マチネの終わりに(平野啓一郎)
深く、そして美しい恋愛が描かれています。詩的な表現にうっとりとさせられます。もどかしくて読んでいるのが苦しくなるけれど、それでもページをめくる手をとめることが出来ませんでした。
イニシエーション・ラブ(乾くるみ)
恋愛小説の歴史に名を刻んだ傑作。ネタバレ一切無しで楽しんでいただきたいです。この作品が小説界に残した功績は非常に大きい。ちなみに「イニシエーション」とは、社会で一人前になるための儀式のことらしいです。日本だと成人式。
きらきらひかる(江國香織)
一般的には普通ではないかもしれない、でもそんなことを気にせずに生きている強い人たちが魅力的な作品です。恋愛小説としてはかなり異色。周りから言われる常識とか普通という言葉に振り回されないことは大事だなと強く感じます。
アイネクライネナハトムジーク(伊坂幸太郎)
伊坂が恋愛を書くとこうなるのか、と唸らされた一冊。小さな奇跡をテーマにした短編集です。こんな恋愛は伊坂にしか書くことができないでしょう。鮮やかな伊坂マジックに酔いしれることができる、読後感が非常に気持のいい作品です。